名西郡医師会・藤本敏昭会長挨拶    <平成10年7月5日・於ホテルクレメント徳島>

 名西郡医師会創立50周年記念並びに名西郡医師会史出版記念の式典を開催できましたことを大変嬉しく光栄に思います。本日は公私とも大変ご多忙にも拘りませず多数のご来賓の方々のご臨席を賜り厚く御礼申し上げます。
 昭和22年社団法人として新制名西郡医師会が発足して、はや50年を経ました。当時会員は33名で、昭和55年頃の23名を最低に、その後次第に増加して現在は43名です。その間、歴代会長は県医師会理事として、又常任理事、代議員等多数の会員が活躍しておりますが、中でもここにご臨席の中谷浩治先生は、平成元年より8年間徳島県医師会会長として多大の功績を治められました。平成9年日本医師会最高優功賞を受賞されましたことは先生のみならず、我々名西郡医師会員の均しく誇りとするところであります。
 名西郡医師会の歴史は、昭和22年頃の戦後の全く貧困で食べる物の無い時代に始まり、高度経済成長期を経て、バブル崩壊、低成長期乍ら飽食の時代へと大変遷している日本の歴史と共に歩んでいます。近年、我が名西郡医師会活動も、森一道会長、小崎泰一会長を経て、麻野博智会長時代となり全く様変わりしました。学校心電図検診においては、郡医師会内に心電図委員会を置き、医師会員みずから一次検診、二次検診を実施し始めたことや、郡医師会による訪問看護ステーション事業を始めたこと等です。
 このような設立から現在に至るまでの諸先輩方の足跡や我々現会員の活動の状況をまとめたものが、名西郡医師会史であります。本会史出版にあたり、編集委員長の麻野博智先生、編集委員の土井章良先生、佐々木真人先生のご努力、ご苦労に対し敬意を表し深く感謝申し上げます。また、ご協力を戴きました関係諸団体の方々並びに各分野を担当執筆して下さいました会員の請先生方に厚くお礼申し上げます。
 我々会員一同は今後ともなお一層の努力をし、保健、予防、医療、福祉、介護保険制度の導入等、時代の変遷に応じ、技術と心をもってあたりたいと思っておりますので、ご来賓の諸先生方のご指導、ご鞭撻の程お願い申し上げます。